で住むために沖縄の賃貸物件を借りようかと思っている人は当然ですが、賃貸用に投資目的で不動産の購入を検討している人にとっても、物件の立地や周辺環境などはリサーチしておきたいですよね。だけど1度や2度現地を訪問しても時間帯や季節感などをすべて把握するのは難しいところ。特に県外の人が沖縄の物件を購入しようと思ったときには、その地域性をうかがい知ることはなかなか大変です。

今回は、沖縄での賃貸物件の需要が高いエリアをその理由も踏まえてご紹介していきましょう。

沖縄の賃貸市場とは？

まず最初に、沖縄の賃貸市場の概要を説明していきましょう。沖縄は観光地であると同時に、その魅力的な風土から移住者や県外からの単身赴任者が多いため、賃貸需要が安定して高いエリアがいくつも点在しています。また、観光業や基地関係の仕事に携わる人たちが通いやすい特定のエリアでも賃貸需要が高くなっている傾向があります。

沖縄が他県と比べて特徴的なのは完全な車社会であることでしょう。他県は鉄道駅を中心として街が拡がっていったのに対して、沖縄では主要な幹線道路である国道58号線や330号線の主要な集落や基地のゲートを中心として街が拡がっていった独特の経緯があります。そうした部分は県外の人から分かりづらく、どのエリアが人気エリアかを推察するのは少し難しい土地柄かもしれません。

沖縄で人気となっているエリアはどのあたりになるのか、見ていきましょう。

那覇市：交通利便性とビジネスの中心地

言わずとしれた沖縄県の中心都市である那覇市は、賃貸物件の需要が県内一と言ってもいいでしょう。その理由は、交通の利便性や商業施設の充実にあるでしょう。沖縄の玄関口である那覇空港がありますし、空港からはゆいレールが市内の各所に運んでくれます。

市内のベッドタウンである小禄や治安と教育水準の高さで人気のある新都心、ビジネスや歓楽街への入口として賑わいのある久茂地など、特に移住者に人気の高いエリアのほか、沖縄の伝統的な風情が残る首里エリアも人気が高く、単身者向けからファミリー向けまで数多くの物件があります。

こららのエリアはゆいレールの駅から徒歩圏内にあることも多いので、沖縄で車を持たなくても生活出来る利便性の高いエリアでもあります。

浦添市：那覇の隣接地としての人気

那覇市に隣接した浦添市は、那覇に比べて家賃が比較的安価でありながらも利便性が高いのでファミリー層に人気があります。近年ではゆいレールが延伸した経塚、浦添前田、てだこ浦西のエリアも開発が進み、那覇市内に勤務する人々が住みやすいエリアとして選ばれやすい地域になりました。

北谷町：リゾートエリアと基地需要

北谷町は、沖縄の中でも特に外国人や観光客に人気が高いエリアです。町内にはアメリカ軍基地のキャンプ・フォスターがあることから基地関係者や外国人居住者向けの賃貸需要が非常に高くなっています。

海岸沿いには安良波ビーチやサンセットビーチがあるほか、人気の観光スポットであるアメリカンビレッジもあるので、リゾートライクなライフスタイルを求める人々にも人気の高いエリアでしょう。賃貸価格は高めですが、その分設備が充実している物件が多いです。人気の高い外人住宅も散見されるため、アメリカンな沖縄を感じたい人は一度は住んでみたいエリアになっています。

宜野湾市：米軍基地関連と学生需要

浦添市と北谷町が隣接する宜野湾市は、普天間基地や沖縄国際大学、琉球大も通えるエリアのため、基地関係者のほか大学生にも需要が高く、学生向けの賃貸物件が多く存在します。車があった方が当然便利ですが、バスもそれなりに通っているので比較的交通の便も悪くはないでしょう。

普天間基地を挟んで西側はコンベンションセンターやトロピカルビーチなどリゾート感もあるので、家賃相場は比較的高く、東側はファミリー層や学生が多くするエリアなため比較的安く設定されています。

沖縄市：中部地域の中心としての役割

沖縄本島中部に位置する沖縄市は、那覇市や北谷町ほどの賃貸価格ではないものの、那覇市に次いで2番目の人口がいるということもあり、安定した賃貸需要があります。中部地域の商業・文化の中心地として発展しており、特に家賃を抑えたいファミリー層に人気のエリアです。また、沖縄市は商業施設や医療施設が充実しているため、長期的な居住環境としても魅力的があります。

地域的な特長としてはエイサーが盛んで沖縄らしい文化も感じられますし、最近では沖縄アリーナができたことでバスケやコンサート会場としても注目が集まっている地域になっています。

まとめ

沖縄で賃貸需要が高いエリアとその理由についてはわかりましたか？ビジネスの中心である那覇はもちろんですが、宜野湾や北谷など学生が多いエリアや基地の周辺は安定した需要が見込めるので人気は高いですよね。

住居として賃貸物件を探している人も、購入を検討している人にも本記事を参考にしてみてください。