築5〜10年の家を高く売るコツ|保証と設備で「築浅プレミアム」を守る5つのポイント
売却

沖縄では、築5〜10年のマンションや戸建てが中古市場の主役になりつつあります。築浅物件は見た目こそ新築に近いものの、価格評価の面では“新築プレミアムが薄れ始める時期”に差し掛かります。一方で、中古よりも高値がつきやすい「築浅の優位ゾーン」でもあるため、売却戦略次第で査定結果が大きく変わります。
この時期の売却成功を左右するのは、 「まだ新しい」と感じさせる外観だけではありません。保証をどれだけ引き継げるか、設備の状態をどれだけ客観的に示せるか──この2点が、築浅物件の“価格を守る”最大の鍵になります。
この記事では、沖縄の実際の市場動向を踏まえながら、築浅物件を少しでも高く売るための実践ポイントを解説します。
築浅物件の「市場ポジション」を理解する
市場では築浅物件は「新築ほどではないが、まだ古くない」という独特の位置づけです。国土交通省「不動産取引価格情報」 (2024年下半期)によると、北谷町の区分所有マンションの築5〜10年成約単価は1㎡あたり約43〜48万円で、新築比およそ90〜95%の水準を維持しています。
<購入検討者の考え>
- 新築には手が届かないが、なるべく新しい家を探したい
- 入居後の修繕リスクを減らしたい
つまり、築浅物件は“時間が経っても価値を保ちやすい”という利点を持つ一方、その魅力をうまく伝えられないと新築との差が明確になり、買主にとっては「あと少しで古くなる家」という印象を与えかねません。
つまり、築浅物件は“時間が経っても価値を保ちやすい”という利点を持つ一方、その魅力を適切に伝えられないと、新築との差が際立ち、買主には「もうすぐ古くなる家」という印象を与えかねません。したがって、築浅物件では“状態の良さ”と“保証の安心”を数値で見せることが、高値売却の分かれ道になります。
ポイント①:メーカー保証・アフターサービスの「継承」

築浅物件最大の武器が「保証の残存期間」と「継承可否」です。特に分譲マンションやハウスメーカー施工の戸建てでは、以下のような保証が付帯していることがあります。
| 保証項目 | 一般的な期間 | 継承の可否 |
|---|---|---|
| 構造躯体・雨漏り保証 | 10年 | 継承可(申請が必要) |
| 給排水・防水保証 | 5〜10年 | 一部継承可 |
| 設備保証(延長保証含む) | 5〜10年 | 継承条件付き |
| シロアリ保証 | 5年 | 継承不可が多い |
このうち「継承できる保証がある」と説明できれば、査定時の印象は大きく変わります。売却前に施工会社や管理組合、メーカーへ問い合わせを行い、 「保証の残期間」 「名義変更の可否」を確認し、書類を整えておきましょう。保証書や点検記録を提示できるだけで、“安心して買える物件”として評価されやすくなります。
ポイント②:設備の“残存価値”を証明する
築浅物件のもう一つの強みは、まだ新しい住宅設備です。給湯器・食洗機・浴室乾燥機・エアコンなどが新品に近い状態なら、それを明確に示すようにしましょう。
<残存価値を証明できるもの>
- 取扱説明書・保証書を保管
- 更新工事をした場合は日付を明記
- 延長保証サービスに加入している場合は証明書を添付
査定担当者に「給湯器2021年交換」 「ビルトインコンロ保証残あり」といった具体情報を示せば、単なる印象ではなく数値的な安心感を与えられます。特に沖縄では塩害や湿気などの劣化要因が多いため、 「適切にメンテナンスされている」と伝えることが、価格維持のうえで非常に重要です。
ポイント③:メンテナンス記録と管理状態の提示
築浅物件でも、日々の管理状態が悪ければ評価は下がります。北谷町や宜野湾市では、メンテナンス履歴の有無によって最大5〜8%の価格差が生じることもあります。
<メンテナンス記録の例>
- 定期点検・修繕履歴をファイル化
- 管理組合の清掃・修繕実績を共有
- 修繕積立金の増額予定がないことを確認
「この家はきちんと手入れされてきた」と感じさせることが、築浅物件の信頼性を高める最短ルートです。
ポイント④:買主に伝える“お得感”─税制の活用も一手
築浅物件では、購入者が住宅ローン控除などの税優遇を受けられる場合があります。中古住宅でも、 「耐震基準適合証明書がある」 「築25年以内(RC造の場合) 」などの条件を満たせば控除対象になる場合があるので確認してみましょう。売主側からこれを説明できると、 「価格以上に得をする物件」と印象づけることができます。
多少価格が高くても「安心して購入できる」と思わせることが、築浅物件の売却では何より重要です。
ポイント⑤:売却タイミングと市場シーズンを読む
築浅物件は築年数が浅いほど値下がり幅が小さいものの、築10年を超えると下落スピードが急激に上がります。したがって築浅物件の売却を考えるのであれば築7〜9年のタイミングが最も適した時期となります。
また、沖縄では観光需要と転勤シーズンが重なる3〜5月・9〜11月に成約件数が増加する傾向があります(沖縄県住宅市場統計2024年) 。北谷町や浦添市でもこの時期は県外移住者の内覧が増えるため、 「築浅・即入居可・保証継承可」という条件を前面に出すと反応が良くなります。
まとめ:築浅は“新しさを証明できる家”が高く売れる

築浅(5〜10年)の物件は、見た目だけが新しいという理由だけでは高く売れない時代ではありません。保証継承で“安心材料”を明示、設備の状態をデータで“価値証明”、管理履歴で“信頼性”を裏付け、の3点を最低でも揃えれば、築浅物件は新築に近い評価を維持したままスムーズに成約できるでしょう。
北谷町では2025年も築10年未満のマンション成約価格が平均4,000万円前後と安定しており、今後も“状態の良さを可視化できる物件”ほど評価が上がる傾向にあります。築浅物件の売却は、 「新しさを演出する」のではなく「新しさを証明する」ことが成功の鍵です。そのためには、 「確かな保証」と「安心できる状態」を提示できるエビデンスを揃えるようにしましょう。書類・保証・メンテナンスの3点を整えて、あなたの物件の価値をしっかり伝えましょう。
出典:国土交通省「不動産取引価格情報」 、沖縄県地価公示2025、国税庁タックスアンサー、沖縄県住宅市場統計2024

